友達も他人

チッチ

えっ、なになに。

「もんだい  小さな水そうに青い魚が3匹います。

大きな水そうに赤い魚が4匹います。

あわせて魚は何匹いますか?」

うーん、まず青いのを1匹たべるでしょ・・・。あれ、何匹になるんだっけ?

チッチ

でも、赤いのも1匹たべたいから・・・。え~っと、

こんがらがってきちゃった!

チッチ

いや、食べちゃいけないんだった。

青3びきと赤4ひきだから・・・。

ぷっぷ

ねぇ、チッチ。魚へんに「あお(靑)」で何て読むんだっけ?

チッチ

あーん!ぷっぷ、今お魚の数、

答えられそうだったのに

わかんなくなっちゃったよ!

イブリン

ふたりとも、今日も自習室で勉強、さすがだね!

これはありがちなことなんだけど、すぐ目の前に仲良しの友達がいると

ついつい頼ってしまうよね。

ぷっぷ

オイラとチッチの仲だから、お互い教えあって当たり前だよ!

イブリン

そうだね・・・。

ちょうど今、チッチはお魚の数が答えられそうだったみたいだよ。

スポーツの世界は過酷だ。

特に個人競技の場合は一旦試合が始まると対戦相手以外はその場には自分ひとり。

テニスでは試合中に監督やコーチの助言を受けることもできない。

当然、普段から自分ひとりで、自身の調子をチェックしてその場で修正したり、

予期せぬトラブルに対応する方法を学んでいるのだけれど。

プロスポーツとは同じように比べられないかもしれないけど

自習も似ている部分は多い。

自分ひとりで問題解決に向かっていくからね。

ところで自習室に仲のよいお友達がいたら・・・、

困ったときは助けてもらいたくなるよね。

でも、ちょっと待って。

そのお友達も問題解決に全力を尽くしている。

もしかしたら今まさに自力で答えを見つけ出す瞬間かもしれない。

自分だけの力で成長を遂げるチャンスなのだ。

そっとしておくのがお互いのためだね。

2人の問題解決の力をつけるためにも心の中で応援するにとどめよう。

ぷっぷ

そうか。となりに座って、一緒に肩を並べることだけが勉強ではないんだな。

イブリン

そうだね、ぷっぷ。

となりにいなくても、ふたりは理解しあえているものね。

イブリン

友達同士、お互いの成長を願う気持ちは同じってわけだ。

ぷっぷ

おお、我が相棒チッチよ!

そなたの成長を陰ながら応援しているぞよ!

チッチ

そんなこと言って、背後からまた襲ってくるでしょ!

プロスポーツの世界ではトーナメントの決勝で対戦する相手はある程度限られているため、

仲のよい友人どうしが戦っていることもよくあるね。

試合終了後お互いをたたえ合う姿はすてきだ。

ぷっぷ

今日の琴言!

本当に自分と友達の成長を望むのなら心の底で応援しあおう!

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